無線サイトサーベイサービス
なぜ電波調査が必要か
一般的な無線LANで利用される2.4GHz帯(2.4G~2.5GHz)は日本でのISMバンドにあたり、無線通信システムをはじめ、様々な機器が利用しており、相互に干渉し易い状況にあります。
例えば、無線LAN伝送規格のIEEE802.11b/g/nでは、使用チャネルを1~13chの間で任意に設定し運用しますが、電波の拡散により同一チャネル、隣接チャネルがお互いの干渉源となり、通信速度の低下や切断等が発生する恐れがあります。
又、無線LAN利用の広がりと共に、近隣との電波干渉により、同様の状況に陥る可能性もあります。
その為、このような電波干渉による悪影響を回避する為には、無線LANを導入する際にユーザーの環境を調査し、無線LANアクセスポイントの設置場所や使用するチャネルを慎重に設計する事が必要となります。
サービスご利用メリット
無線LANを利用したいエリアで、問題なく利用していただく為の環境確認や、チャネル設計、運用される端末やアプリケーションが正常に動作するかの検証、また運用中に発生したトラブルの解決等の無線LANに関わる諸問題を弊社が調査・対策し、ユーザー様が安心して無線LANをご利用いただける環境を構築致します。
基本サービス
- サイトサーベイツール「AirMagnet Survey Pro」を用いたIEEE802.11規格製品の電波環境視覚化
- 製品ユーティリティで提供されている電波測定ツールを用いた、電波強度(RSSI)調査
※無線ブリッジシステムの場合
オプションサービス
- スペクトラムアナライザ「SSA-100」もしくは「FSH8」による、2.4~5GHz帯の電波測定
- パケットアナライザ「OmniPeek」によるパケット解析、機器検証
- 実機を用いたFTP測定による通信性能(実効速度)調査
使用測定ツール1
製品名
AIRMAGNET社製 IEEE802.11a/b/g/n対応無線LANサイトサーベイ専用ツール
「AirMagnet Survey Pro」
EKAHAU社製 IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax(Wi-Fi6)対応無線LANサイトサーベイ専用ツール
「Ekahau SiteSurvey」
製品概要
IEEE802.11a/b/g/nの無線LAN機器の導入の際、環境調査における必要不可欠な情報を収集、電波到達エリアを視覚化し、無線LANの設定、設置をサポートします。
主な測定可能項目
- 無線LAN環境全体の信号に関する情報を収集
- 理想的なAPの設定、配置をサポート
- 雑音, チャンネル妨害のエリアを検出
- 無線クライアントのローミングポイントを確認
- 転送速度、再試行フレーム、パケット・ロス等のデータを収集
使用測定ツール2
製品名
ローデシュワルツ社製 9kHz~8GHz帯対応スペクトラムアナライザ
「FSH8」
製品概要
電波を視覚的に確認し、対策することで、より品質の高い無線LANのネットワーク構築が可能となります。
主な測定可能項目
- リアルタイムスペクトログラムを表示し干渉波や空きチャネルを的確に視覚化
- 指定したチャネルを長時間観測し、干渉の有無、チャネル利用率などを推定可能
- 測定データは選択した時間分解能で記録可能
使用測定ツール3
製品名
WildPackets社製 IEEE802.11a/b/g/n対応パケットアナライザ
「OmniPeek Professional」
製品概要
無線LAN上でやりとりされるパケットデータを取得し、解析することで、トラブルシューティングやネットワークのヘルスチェックが可能となります。
主な測定可能項目
- トラフィック履歴、ワイヤレスの信号強度などの統計情報等を表示
- VoIPおよびVideo over IP関連のパケットのロス状況、音声品質分布グラフ、スループットを表示
- パケットデータの取得によりノード間の遅延、スループット等の測定、解析