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YAMAHA 無線LANアクセスポイント「WLX222」

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  • YAMAHA
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YAMAHA「WLX222」はシンプルな無線LAN管理を実現する、Wi-Fi 6に対応した無線LANアクセスポイントのエントリーモデルです。

製品の特長

  • Wi-Fi6エントリーモデル。ホワイトとブラックの2色展開
  • 無線全体のスループットは1,775Mbps(理論値)、有線LANは2.5ギガを搭載。高速化を実現
  • Wi-Fi5対応APで主流のIEEE802.3af対応のため、Wi-Fi5で使っているPoEスイッチをそのまま流用可能
  • WLX413、WLX212と一緒にオンプレミス管理も可能。YNO(Yamaha Network Organizer)でクラウド管理も実現

より多くの端末に、高速で快適なWi-Fiを提供

  • Wi-Fi 6と2.5ギガビットポートによる高速化
    『WLX222』は、Wi-Fi 6 に対応しており、5GHz帯では1201Mbps(理論値)、2.4GHz帯では574Mbps(理論値)、無線全体で最大1,775Mbps(理論値)のスループットを実現します。従来機種であるWi-Fi 5 製品「WLX212」と比べて約1.8倍(理論値)の高速通信が可能なので、より多くの端末に高速な通信環境を提供できます。また、有線LANは2.5ギガビットポートを搭載しています。例えば、2.5ギガビット対応のスマートL2 PoEスイッチ「SWX2221P-10NT」や、2.5Gギガビット対応のPoEインジェクター「YPS-PoE-AT」とセットで導入することで、1ギガビットを超えるWi-Fi 6 の性能を最大限に発揮します。
  • OFDMA方式により多数端末接続時も快適に
    効率的な帯域活用を可能にするWi-Fi 6 の機能「OFDMA(直交周波数分割多元接続)」により、Wi-Fi 5 と比べて多数端末接続時も快適な通信を提供できます。従来の「OFDM(直交周波数分割多重)」では、1つの通信時間単位内では1台の端末しか通信できませんでしたが、「OFDMA」では、1台で占有していた帯域を分割して各端末に割り当てることにより、順番待ちが発生しにくくなっています。これは、多数端末同時接続時に安定した通信を可能にするとともに、通信の低遅延化も実現しています。また『WLX222』では、最大140台の端末の安定接続が可能で、従来機種であるWi-Fi 5 製品「WLX212」と比べより多くの端末を接続できます。

Wi-Fi 6 へのスムーズな移行が可能

  • 運用管理と保守作業を容易にする仮想コントローラーを内蔵
    『WLX222』は、「WLX212」や「WLX413」と同様に、オンプレミス型の管理「クラスター管理機能」に対応しています。同じレイヤー2のネットワークに接続されている複数台の無線LANアクセスポイントを本体内蔵の「仮想コントローラー」により簡単に一元管理することができます。
    新たに無線LANアクセスポイントを追加、交換したい場合は、追加する機器を同じレイヤー2のネットワークに接続するだけで、他のAPと共通の設定が「仮想コントローラー」から自動的に同期され、簡単に無線エリアの拡張や機器交換が行えます。また、無線チャンネルやSSIDなどAP個別に設定したいケースでも、事前に「仮想コントローラー」に設定を入れておくと、AP追加時に自動的に設定が同期されます。この機能により、設定作業と設置作業を別々のタイミングで実施でき、柔軟なネットワーク運用を実現できます。
    さらに、「クラスター管理機能」に対応している「WLX212」と「WLX413」は混在して一括管理できるため、Wi-Fi 5からWi-Fi 6への段階的移行作業や、設置環境に合わせた柔軟な無線LAN環境の構築が簡単に実現できます。
    ※「WLX402」や「WLX313」などの従来機種に搭載されている「無線LANコントローラー機能」との互換性はありません。「クラスター管理機能」で管理可能な機種は『WLX222』と「WLX413」と「WLX212」です。 
  • PoE(IEEE802.3af準拠)
    『WLX222』は、PoE(IEEE802.3af準拠)で動作します。Wi-Fi 5対応のアクセスポイントで主流だったIEEE802.3af対応のPoEスイッチをそのままお使いいただけるため、Wi-Fi 5からの移行作業も、本製品に置き換えるだけでスムーズに移行できます。

「シンプルな無線LAN管理」を継承

  • トラブルを未然に防ぐ「Radio Optimization機能」を搭載
    無線環境を学習し最適化することでトラブルを未然に防ぐ「Radio Optimization機能(以下、RO機能)」(特許出願済み)を搭載し、無線LANアクセスポイント本体が周辺の無線環境をモニタリングしながら、ネットワーク管理者が想定する無線LANの利用イメージに近づくように、設定を無線環境に合わせて動的に変更し最適化します。RO機能を使用すれば、トラブルを未然に防ぎながら、高品質な無線LAN環境を構築・保持することが可能です。
  • YNO(Yamaha Network Organizer)で統合管理を実現
    クラウド型管理サービス「YNO」に対応し、ネットワーク上にある『WLX222』と「WLX413」と「WLX212」の設定や監視、ファームウェアアップグレード、接続端末の監視など、遠隔からの一括管理を実現しています。最大1年間無料で使える「YNO」のライセンスが付属しているので、誰もが「YNO」を利用可能です*。
    ※YNOライセンスを購入すると、2年目以降も「YNO」を継続して利用できます。また、初年度より複数年度のライセンス購入も可能です。「YNO」で管理する無線LANアクセスポイントは、1台につき1ライセンスが必要です。
  • 障害解析に役立つ無線LANの「見える化」機能を搭載
    『WLX222』は、クラウドとオンプレミスの両方で「無線LAN見える化ツール」が利用可能です。
    「見える化」機能では周辺の無線LANアクセスポイントの無線状態や接続端末の情報などをグラフィカルに表示します。また、検出した値をヤマハが独自に策定した基準で評価し、その結果を分かりやすく色別に表示します。これにより、常に変化する無線LANの状態を視覚的に把握することができます。
  • 内蔵RAIDUSサーバーを搭載
    『WLX222』は、RADIUSサーバーを搭載し、最大1000件の端末をWPA/WPA2/WPA3エンタープライズ認証が可能です。加えて認証局も搭載し、EAP-TLS認証で使用する証明書を発行することで、本機単体で高度なセキュリティーシステムを構成します。また無線端末の認証だけでなく、ヤマハの各種スイッチのポート認証にも対応しています。
  • さまざまな設置環境に対応
    『WLX222』は動作環境50℃に対応しており、50℃高温動作時も通信速度等の性能が低下しません。学校や店舗、工場などの高温になりやすい場所でもフル性能でお使いいただけます。また、付属のマウントパネルは、壁や天井への設置だけでなく、スタンド(同梱)を取付ければ卓上にも置くことができます。

製品仕様

インターフェース              
LAN ポート 1ポート(100BASE-TX/1000BASE-T/2.5GBASE-T, ストレート/クロス自動判別)
コンソールポート(設定用) 1ポート(RJ-45) (※2)
USBポート
メモリ
Flash ROM 4GB eMMC+16MB(ファームウェア:1組, コンフィグ:1組)
RAM 512MB
無線
アンテナ 2.4GHz/5GHz共用, 指向性アンテナ2本 2.4GHz/5GHz共用, 無指向性アンテナ2本 合計4本を本体に内蔵 (※無指向性アンテナと指向性アンテナを切り替え可能)
MIMO方式 5GHz:MIMO(2×2, 2ストリーム), 2.4GHz:MIMO(2×2,2ストリーム)
2.4GHz帯 無線LAN規格 IEEE 802.11b/g/n/ax(最大伝送速度574Mbps)
5GHz帯 無線LAN規格 IEEE 802.11a/n/ac/ax(最大伝送速度1,201Mbps)
2.4GHz/5GHz 利用 同時利用可能
5GHz 対応周波数帯 W52/W53/W56
アクセス方式 インフラストラクチャーモード, WDSリピーターモード
接続端末数 5GHz 帯:最大70台, 2.4GHz 帯:最大70台, 合計140台
セキュリティー
認証方式 オープン, Enhanced Open, PSK, WPA/WPA2/WPA3 パーソナル, WPA/WPA2/WPA3 エンタープライズ
暗号化方式 CCMP(AES), TKIP, WEP(64bit/128bit), 192-bitセキュリティモード(※3)
マルチ SSID 5GHz 帯:最大8個, 2.4GHz 帯:最大8個, 合計16個
セキュリティー機能 AP間プライバシーセパレーター, Any 接続拒否, MACアドレスフィルタリング(1VAPあたり最大256件), パスワード設定, 接続台数制限, 送信出力調整機能, ステルス SSID, MAC認証機能, WPS
LAN
タグ VLAN(IEEE 802.1Q)
LAN機能
管理/設定
管理プロトコル SNMP(v1/v2c/v3)
ファームウェアの更新 TFTPからのリビジョンアップ, Web GUI からのHTTPまたはローカルファイル 指定によるリビジョンアップ/リビジョンダウン
内蔵RADIUS サーバー 最大1,000件、EAP-PEAP(MSCHAPv2), EAP-TLS、 MACアドレス/接続SSID制限対応
外部RADIUSサーバー対応 (IEEE 802.1X EAP認証) EAP-TLS, EAP-TTLS/MSCHAPv2, PEAPv0/EAP-MSCHAPv2, PEAPv1/EAP-GTC, EAP-SIM, EAP-AKA, EAP-AKA Prime, EAP-FAST
クライアント証明書発行 〇(※オンプレミス動作時のみ)
ロギング機能 メモリーに蓄積(50,000件), SYSLOG での出力
設定手段 コンソール, TELNET, Web 設定画面, Web設定画面(HTTP)/TFTP によるダウンロード/アップロード, ヤマハルーターの Web GUI/ コマンドによるバックアップ, YNO
GUIの推奨ブラウザー ・Windows: Microsoft Edge, Google Chrome, Mozilla Firefox ・macOS: Safari ・iPadOS: Safari (※4)
機能 QoS (WMM[Wi-Fi Multimedia]), DHCP クライアント, DHCP サーバー, メール通知機能, NTP クライアント, スケジューリング機能
L2MSエージェント (※1) L2MSエージェント (※5) のWeb GUI/コマンドによる設定/状態表示/管理, ネットワーク構成表示, コンフィグの保存/復元, ゼロコンフィグ機能
拡張機能 Radio Optimization機能, 無線の見える化ツール, クラウド型管理サービス(YNO)対応(最大1年の無償ライセンス付き), クラスター管理機能(管理可能台数は最大50台、スタンドアローンモード対応)(※6), 範囲指定型自動チャンネル選択機能, 自動チャンネル変更機能, 電波出力自動調整機能, LAN-無線 連動機能, 無線通信平滑機能(エアタイム イコライザー), バンドステアリング機能, 災害時モード切替機能,キャプティブポータル機能, VAPグルーピング機能
ハードウェア
状態表示インジケーター 天面:4(POWER,LAN,YNO, WLAN) ※消灯機能付き
動作環境条件 周囲温度 0〜50℃ ,周囲湿度 15〜80%(結露しないこと)
最大消費電力 10.8W
最大消費電流 電源アダプター:AC100V(50/60Hz)0.8A (※7),PoE (IEEE 802.3af 準拠):DC36~57V 0.2A
発熱量 38.9kJ/h
筐体 上面:プラスチック、底面:アルミダイキャスト、ファンレス
電波障害規格、環境負荷物質管理 VCCIクラスA、RoHS対応
外形寸法 190(W) x 51.7(H) x 190(D)mm(突起部含まず) ※壁掛け, 天井設置, 卓上スタンド設置, VESA規格スタンド取付けが可能
質量 本体880g(付属品含まず),マウントパネル110g,スタンド15g,電源アダプター(別売)170g
付属品 はじめにお読みください(保証書含),マウントパネル,スタンド(ネジ1本含む)
オプション 電源アダプター(YPS-12HT), PoEインジェクター(YPS-PoE-AT), RJ-45 コンソールケーブル(YRC-RJ45C)
デフォルトIPアドレス DHCP自動取得 ※取得失敗時は192.168.100.240/24
仕様対象ファームウェア Rev.24.00.01(※8)

(※1)L2MS(Layer2 Management Service)は、ヤマハネットワーク機器をレイヤー2レベルで管理する機能です。
(※2)別売りの RJ-45 コンソールケーブル「YRC-RJ45C」をご使用ください。
(※3)WPA3エンタープライズ使用時のオプションとなります。
(※4)ブラウザーのバージョンは、最新バージョンにしてご利用いただくことを推奨します。最新のWebブラウザー対応状況は、技術情報(RTpro)サイトにて公開しております。
(※5)L2MSマネージャーに対応しているルーター/ファイアウォール/スイッチが別途必要です。L2MSマネージャー対応機種は、技術情報(RTpro)サイトにて公開しております。
(※6)クラスター管理機能は、同じL2ネットワークに接続されている複数台の無線LANアクセスポイントを一元管理するためのシステムです。詳細は、技術情報(RTpro)サイトにて公開しております。
(※7)必ず別売りの電源アダプター「YPS-12HT」をご使用ください。
(※8)最新プログラムは、技術情報(RTpro)サイト上に公開しております。