認証サーバー「RADIUS GUARD S」

不正アクセス防止に向けたセキュリティ対策に必須の認証サーバー

無線LANの拡大や、VPN 接続(リモートアクセス)の導入によるネットワーク環境の変化には不正な接続を防止するセキュリティ対策が必要です。RADIUS GURAD S は様々なネットワーク環境で必要とされる認証機能をオールインワンで提供可能です

主な機能

RADIUS GUARD Sの四大機能

  • RADIUS サーバー [Web、MAC、802.1X 各認証に対応]
  • 認証局(CA)[証明書発行/証明書管理 スマートデバイス対応]
  • DHCP サーバー[統合管理機能を利用して、最大10,000IPアドレスx10セットの管理に対応]
  • ワークフロー機能[アカウントや証明書の申請から、承認処理、発行までワンストップ]

スマートデバイスと 無線LAN環境の導入に

  • 許可されたPCやスマートデバイスだけを接続
  • 端末やユーザーの識別を行いアクセス制御
  • オリジナルワークフローによる容易な申請と管理

証明書を用いたデバイス 認証基盤をVPN環境に

  • VPNのデバイス認証をクライアント証明書で実現
  • 有線環境で、認証スイッチに応じた様々な認証方式に対応
  • サーバー、ネットワーク機器などへのログイン認証にも対応

ユーザー管理、端末管理に必要な 複数のサーバーを1台に

  • 冗長機能とバックアップ情報で可用性もアップ
  • RADIUS、認証局(CA)、LDAP、DHCPを1台で実現
  • アプライアンスによる保守運用負担とコストの低減

RADIUS GUARD S サポート機能

アカウント管理機能

  • 200 ~ 200,000ライセンス対応
  • ディレクトリ・アカウント管理
  • CSVによる一括登録定期インポート機能
  • 未使用アカウント検索機能
  • アカウント自動削除機能
  • 外部データベース連携

ユーザー認証

  • パスワード世代管理機能
  • アカウントロック
  • Shibboleth SP対応

証明書機能

  • クライアント・サーバー証明書の発行
  • 外部発行された証明書の認証
  • 証明書配布が可能なワークフロー

MAC認証

  • MAC 認証パラメータ処理機能
  • MACアドレス区切り文字自動修正
  • MACアドレス自動収集

管理者の負担軽減機能

  • 運用負荷軽減管理者権限のカスタマイズ
  • アカウント申請が可能なユーザーツール
  • DHCP サーバー機能強化

特徴

導入後の運用負担を軽減する管理機能

登録情報は認証方式にあわせて3種類のアカウント「ユーザー・端末・証明書」として登録され、ディレクトリ単位の階層構造で管理。アカウントの一括登録に対応し、表示項目・検索項目のカスタマイズも可能です。
また、日々の運用業務を自動化する「自動削除機能・メール通知機能・定期インポート機能」などの利用により、管理者業務の負担を軽減し、認証基盤の運用を簡単に行うことができます。

▲ RADIUS GUARD S 管理画面

自動棚卸し機能

最終認証日時より、設定期間の利用がないアカウントは無効化や削除など、ディレクトリ毎の異なるルールで自動化することが可能です。

ディレクトリ管理者

各ディレクトリにアカウント改廃権限をもつ管理者を定義し、システム管理者の負担を分散します。

*ディレクトリA(ゲスト用)

最終認証から1週間後に無効化&削除

最終認証日今日1週間前1週間前
ステータス利用可能無効削除

*ディレクトリB(証明書用)

最終認証から3ヶ月後に削除

最終認証日今日1週間前1週間前
ステータス利用可能利用可能削除(失効)

DHCPサーバー機能も1台で

1万IPアドレスの払い出しに対応したDHCPサーバー。認証サーバーとまとめることで、導入と維持コストを大幅に削減します。また、DHCPサーバーはMACアドレスをリース情報として保持しているため、認証情報のアカウント申請時に活用が可能。MACアドレス情報をあらためて入力する必要がなく、ユーザーは申請端末のMACアドレスを確認する作業、管理者は登録作業から解放されます。

申請ワークフローの実装

CSVファイルからの一括登録だけでなく、持ち込み端末の登録や、個別でのユーザー申請を紙ベースの申請処理の負担から管理者を解放する申請ワークフロー。ユーザーはWEB画面から申請することが可能となります。MACアドレスの申請や、ゲストアカウントの申請など、さまざまなシーンに対応した申請ワークフローを提供し、ユーザーによるクライアント証明書のダウンロードにも対応します。

オリジナル支援ツール “RADIUS GUARD Utility”

日々の設定変更・運用などの負担を軽減する支援ツールを提供。

  • ログ可視化ツール:RADIUS GUARD Sのログを取り込み、キーワードの発生状況を視覚的に確認可能
  • RADIUS試験ツール:無線APや端末を用意しなくても、PC上からRADIUSの認証試験が可能なツール。PAP/CHAP/MS-CHAPv2/EAP-PEAP・TLSに対応

サポート機能

日々の煩雑な運用業務をサポートし、管理者の負荷を軽減するさまざまな機能が実装されています。

定期バックアップ機能

設定情報や、アカウント情報などを含んだバックアップイメージが機器の障害などに備え自動的に保存され、保守作業時もスムーズに復旧させることが可能です。

冗長機能

RADIUSサーバーの冗長構成は1:1や、1:Nの大規模環境にも対応。遠隔地構成や、異なるプラットフォーム間(例:HW版ー
AWS版)の冗長構成にも対応するため柔軟な導入が可能です。
(DHCPサーバーの冗長構成は、1:1)

診断情報取得機能

サポート窓口とのやりとりに必要な情報がまとめて取得できる診断情報取得機能により、エスカレーション時の負担を大幅に軽減できます。

RADIUSクライアント登録数は最大10,000エントリ

ネットワーク機器などのログイン認証に利用する場合など、登録されるアカウント数よりもRADIUSクライアントの登録数が求められる場面でも、RADIUS GUARD Sは10,000エントリまで、最小ライセンスから対応します。

効果的な導入ケース

RADIUS GUARD S の導入で、管理者負担の大幅軽減

連携製品 動作実績

  • 無線LAN製品
メーカー名確認済み製品名
ICOMAPシリーズ
アライドテレシスNWS APシリーズ
TQシリーズ
アルカテルルーセントOmniAccessWLANシリーズ
エアロハイブネットワークスAerohiveシリーズ
HPEArubaシリーズ
MSMシリーズ
NECプラットフォームズNAシリーズ
キーエンスBTシリーズ
シスコシステムズMerakiシリーズ
Aironetシリーズ
ワイヤレスコントローラシリーズ
日本電気UNIVERGE QXシリーズ
D-linkDWLシリーズ
バッファローAirStationシリーズ
フォーティネットFortiAPシリーズ
富士通SR-Mシリーズ
フルノシステムズACERAシリーズ
メルーネットワークスMCシリーズ
ヤマハWLXシリーズ
ラッカスワイヤレスZoneFlexシリーズ
ZoneDirectorコントローラーシリーズ
リバーベッドXirrus Wi-Fiシリーズ
  • 有線LAN製品
メーカー名確認済み製品名
アプレシアシステムズApresiaシリーズ
ApresiaLightシリーズ
アライドテレシスCentreCOMシリーズ
アラクサラネットワークスAXシリーズ
アルカテルルーセントOmniSwitchシリーズ
HPEArubaシリーズ
ProCurveシリーズ
H3CSシリーズ
シスコシステムズMerakiシリーズ
Catalystシリーズ
日本電気IXシリーズ
IP8800シリーズ
UNIVERGE QXシリーズ
バッファローインテリジェントスイッチシリーズ
パナソニックEWネットワークスZEQUOシリーズ
富士通SR-Sシリーズ
ヤマハSWXシリーズ
  • VPN製品
メーカー名確認済み製品名
F5ネットワークスAPMシリーズ
シスコシステムズASAシリーズ
シトリックスNetScalerシリーズ
ジュニパーネットワークスSSGシリーズ
ソニックウォールAventailシリーズ
SonicWall SRAシリーズ
パルスセキュアPSAシリーズ
MAGシリーズ
パロアルトネットワークスPAシリーズ
フォーティネットFortiGateシリーズ
富士通IPCOMシリーズ
  • その他製品
メーカー名確認済み製品名
A10 NetworksThunderシリーズ
マイクロソフトOffice365 ADFS向け

※記載の情報は、2021年3月現在の情報です。(五十音順)
※その他、実績は多数となりますが全ての環境において動作を保証するものではありません。

製品仕様 / 機能一覧

RADIUS GUARD S 製品仕様

(アプライアンス版、仮想アプライアンス版、クラウド対応版共に、製品機能は共通です。)

機能名機能説明
管理可能アカウント数200 / 500 / 2,500 / 5,000 / 10,000 / 50,000 / 200,000(同一筐体のまま、最大200,000アカウントまで拡張可能)
※MAC認証のみ300,000アカウント可:事前要件確認必須・拡張導入不可
RADIUSクライアント登録数最大10,000 エントリ (ネットワークアドレスによる登録可)
ユーザー/端末/証明書アカウント管理機能ユーザー/端末/証明書アカウントを管理する機能(作成、編集、一括インポート/エクスポート/証明書ダウンロード、MACアドレス自動取得、ユーザー/端末/証明書アカウント自動削除、パスワード有効切れフォロー通知メール)
認証機能(RADIUS)認証クライアント(無線AP等)からの認証要求に対して、認証結果を応答する機能 (ネットワーク属性管理、RADIUSプロキシ、外部参照含む)802.1x・Web・MAC認証に対応(PAP/CHAP/MS-CHAPv1/MS-CHAPv2/EAP-MD5/EAP-MSCHAPv2/EAP-TLS /EAP-TTLS/PEAP)
自己認証局機能(CA)証明書を管理する機能(CA証明書ダウンロード、自己サーバー証明書発行、外部サーバー証明書発行、外部認証局証明書インポート、証明書発行/失効ログ出力、失効リスト公開、下位認証局)
ユーザーツールユーザー/端末/証明書アカウント登録申請・編集・削除ワークフロー、証明更新、端末情報自動収集、ゲストID自動発行、パスワード期限切れ通知、パスワード自動生成
冗長化機能ユーザー/端末/証明書アカウント情報や認証機能を冗長化し、可用性を向上させる機能
外部LDAP/AD参照機能 ※1外部のLDAPやActive Directory®のアカウント情報を参照して認証する機能
内部LDAP登録連係機能 ※2外部のサーバーからLDAPプロトコルで内部アカウントの情報を改廃する機能(LDAPバインド)
AD登録連係機能 ※3内部アカウントをActive Directory®へ登録する機能
DHCPサーバー機能 ※4DHCPサーバーの設定とIPアドレス払い出しを管理する機能
(IPアドレス払い出し、サブネット管理、端末管理、DHCPオプション管理、DHCP冗長化)
DHCP最大IP払い出し数最大10,000 IPアドレス
DHCP統合管理機能最大10セットまで可能(10,000 IPアドレスx10セットまで拡張可能)
ブラックリスト機能syslogサーバー(弊社推奨品 ※5)で受信したセキュリティログを参照し、不正通信を行なった端末のアカウントをブラックリストに自動的に登録して、認証処理において拒否を行なうセキュリティ強化機能
Shibboleth SP機能 ※6RADIUS GUARD SをShibboleth認証のスイッチ認証SPとして使用する機能
ユーザーツールのログインをShibboleth認証に対応する機能
UPKIクライアント証明書配付機能 ※7国立情報学研究所(NII)「UPKI電子証明書発行サービス」発行のクライアント証明書を、RADIUS GUARD Sに取り込み、利用者ごとのダウンロードが実施可能となる機能

※1 200および500ライセンスは外部LDAP/AD参照オプションが必要(2500ライセンス以上はバンドル) ※2 内部LDAP登録連係オプションが必要
※3 アドバンスト連係オプションが必要 ※4 DHCPオプションが必要 ※5 推奨製品 エイチ・シー・ネットワークス製 Log@Adapter+ (2019年11月時点)
※6 Shibboleth SPオプションが必要 ※7 UPKIクライアント証明書配付オプションが必要

RADIUS GUARD S 機器仕様

※記載の情報は、RADIUS GUARD S 単体の情報です。

項目詳細
外形寸法(W x D x H)200 x 350 x 42.4mm(突起物含まず)
電源仕様100~240V(50/60Hz)付属する電源ケーブルは、国内AC100 V仕様
最大消費電力114W
重量2.8kg(付属物含まず)
インターフェース10/100/1000 BASE-T x 2
付属品外部USBメモリ x 1 、1台設置用ラックマウント金具
EMI規格VCCI Class A

RADIUS GUARD S クラウド対応版 動作環境

※ RADIUS GUARD SのリリースバージョンはVer6.13.00以降

項目詳細
awsAmazon Elastic Compute Cloud(以下Amazon EC2)上で動作
Microsoft AzureMicrosoft Azureの仮想マシン上で動作※DHCP機能を除く

RADIUS GUARD S VA (仮想アプライアンス版) 動作環境

※最新の動作環境については要確認願います。

項目詳細
仮想環境VMware ESXi 6.0以上/NutanixAHV+Prism Central環境/Microsoft Hyper-V環境
CPU仮想CPUをRADIUS GUARD S に4個割り当て可能
RAM4GB
HDD60GB